2007年11月17日

シベリウス:即興曲op.5-6

シベリウス(J.Sibelius):「5つの即興曲」op.5 より第6曲

 私がとにかく大好きな作曲家、シベリウスの作品です。今はまだどれもレベルが高く弾けないものばかりですが弾きたい曲はいっぱい。シベリウスと言えば交響曲や管弦楽曲ですが、素朴で肩の力が抜けたシベリウスのピアノ曲もまた格別です。

 この「即興曲」op.5-6は、シベリウス若き日の作品。あまり有名な曲ではありませんが(第5曲op.5-5はよく演奏もされます)、気取らずカッコつけず、のびのびと心から歌うようなメロディーがとても素敵な曲です。ホ長調で始まり、ホ短調で終わる不思議な曲でもあります。

 練習を開始し、譜読みの段階で問題発生。私が入手した楽譜(日本版が無いので輸入楽譜を初めて注文)には、指番号が一切書かれていない。さらに、21小節目あたりから9度の和音が登場。8度でも指はぎりぎりなのに、9度なんて届きません。
◇そのあたりの練習記録
私自身が「小さな嘆き」(2007.4.9)
シベリウスへの長い道(2007.5.2)
9度の壁、壊れたり。(2007.5.11)


・試しに前半部分だけ 2007年7月録音。

 前半部分だけ、両手で演奏してみました。前半部分だけでも難しい。怪しい部分になると、速度がゆっくりになり、力も入ってしまいます。

・第1回録音 ベーゼンドルファー編 2007年7月録音。

 第1回録音。ぎこちない演奏で申し訳ございません…。しかも、ベーゼンドルファーのフルコンサートグランドで弾きました。ベーゼンドルファーの無駄遣いです(苦笑w
この頃、どう練習していいかに悩む。片手だけ弾けても、両手になると一気にダメになる。両手で慣れさせることが大事だとひたすら反復練習。
・前半部分の苦手箇所:手まり歌と「おしゃべりさん」(2007.6.23)
・後半部分の苦手箇所:癒され系とは名ばかり…「アヴェ・マリア」(2007.7.11)
 さらに、どう表現したらいいかもわからなくなる。指を動かすだけで精一杯だったせいだろう。CDを聴きまくってイメージをつけていたのもこの頃。


・第2回録音

 9月の第2回録音。かなりまともになりましたが、苦手な部分がはっきりと分かる状態です。特に保持音と弱音でのスラーに苦戦。まだまだ…。
・この頃の練習記録:吃音タランテラ(2007.9.19)
 肩の力の抜けた、リラックスした演奏をしたいのに、緊張してしまってうまくいきません。


・第3回録音 完成版 2007年11月録音。

 完成版録音です。歌うこと、左手伴奏を抑えて右手メロディーを強調させることに関してはまだまだ未熟な部分がありますが、苦手部分も克服できました。この曲を通して、ピアノに関すること・音楽に関することについて悩み、考え、演奏でその答えを出すことが出来たと思っています。シベリウス没後50年の節目の年にこの曲をレパートリーにすることが出来て、本当に嬉しいです。
・この時のブログ記事:シベリウス「即興曲op.5-6」完成版できました。(2007.11.22)


 今後もシベリウスのピアノ作品を演奏したいです。まず、「樅の木」(5つの小品《樹の組曲》op.75-5)。シベリウスのピアノ曲では一番有名なあの曲。アルペジオ地獄が最大の難関。
「アンダンテ・フェスティーヴォ」。弦楽合奏の同名曲をピアノ編曲したもの。天に祈るようなとても感動的な、シベリウスの隠れた名曲です。和音がきつそう。
「フィンランディア賛歌」。交響詩「フィンランディア」の中間部分。いいピアノ編曲が無いか楽譜を捜索中。自分でアレンジするか…?
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シベリウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月12日

ブルクミュラー25の練習曲 19:アヴェ・マリア

ブルグミュラー(F.Burgmüller):「25の練習曲」op.100 より
第19曲「アヴェ・マリア」 op.100-19


 ブルグの中好きな曲のひとつ。教会のオルガンを意識して、祈るように、穏やかに。私はこの曲を弾いていると、なぜか空を見上げたくなるのです。これは弾いていて癒されるんだろうな…と思いきやそうではなかった。後半の左手が複雑でした。

・第1回録音 2007年7月

 試しに録音したので、この有様です…。後半左手に完全に苦戦しています。

・第2回録音 2007年7月

 ペダルもつけてみました。
 しかし、前の音が混ざって、音が濁ってしまった。この曲は澄んだ音を出したい。和音もそろえるのが難しい。どっちかに偏ってしまうことが良くある。アーティキュレーションも、変なところで切ってしまったりして不十分。

・第3回録音 2007年8月

完成版。やわらかさが出るように頑張りました。この穏やかさで、自分も癒されるような演奏ができればいいなと思います。

・おまけ:オルガン風ver.

 教会のオルガンのイメージなので、キーボードのオルガンの音で演奏してみました。感じは出ているかな?本物のオルガンで演奏できたらなぁ。キーボードにペダルは付いていないので、レコーダーの音質などをいじってみました。

*****

・おまけ その2

・該当ブログ記事:「アヴェ・マリア」イ長調の理由

 ところで、この「アヴェ・マリア」はイ長調。何故イ長調なんだろう…?そんな疑問を抱いてしまいました。というのは、教会のオルガン・賛美歌のような曲なら、もっと素朴な調性の方が合うんじゃないかと考えたから。イ長調って、ちょっときらびやか過ぎません?素朴な調性だったら、ヘ長調の方が合うと思うのだが…?

 ということで、冒頭だけ、色々な調性に移調して弾いてみた。

・ヘ長調


・ハ長調


・ト長調


 ヘ長調は確かに素朴なんだけれども、祈るような感じが出てこない。イ長調のきらびやかな調性は、神々しさを出すためのもの。素朴・素直なだけじゃ足りない。天へ臨む気持ちが出るのはイ長調だからこそ。きらびやかさは教会のステンドグラスをイメージしました。
 詳しい内容は、上にリンクした該当ブログ記事をどうぞ。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブルクミュラー25の練習曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

ブルクミュラー25の練習曲 17:おしゃべりさん

ブルグミュラー(F.Burgmüller):「25の練習曲」op.100 より
第17曲「おしゃべりさん」 op.100-17


 楽譜を最初見た時、これでもか!と言わんばかりの同音連打に不安になりましたが、練習を始めてみると、この同音連打が楽しくなってきた。

・第1回録音 2007年6月

 まだ1回目なのでミスが随所に。冒頭の右手と左手の掛け合いが難しいと感じる。リズムがなかなか取れない。これは演奏を何10回も聴くしかないな。

・第2回録音

第1回と同日に録音。こっちはペダルをつけてみた。

・第3回録音

後半の同音連打も少し安定してきたかな?ただ、最後の部分で走りがち。落ち着いて。

・第4回録音

冒頭の部分が大好きなので、じわりと余韻を付けて。しかし、後の部分は第3回のほうがよかった気がする…orz

 粒を揃えてボールがポンポン跳ね返るような同音連打が課題となりました。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブルクミュラー25の練習曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月30日

ベートーヴェン:エリーゼのために

ベートーヴェン(L.V.Beethoven):
エリーゼのために WoO.59


 ベートーヴェンの超定番ピアノ作品「エリーゼのために」。ピアノ再開後から練習していたのですが、なかなか録音はしてこなかった。

・2007年5月録音。

ベーゼンドルファーのフルコンサートグランドピアノ使用。いいピアノに舞い上がって、見事に玉砕。シンプルな曲こそ表現したいことを考え抜いて弾かなければ。そう考えさせられた演奏です。

 「エリーゼのために」をいつか丁寧に演奏できるようになりたいです。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ベートーヴェン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

グルリット:小さなロマンス op.210-15

グルリット(C.Gurlitt):「こども音楽会」op.210より
第15曲「小さなロマンス」


 コルネリウス・グルリットはロマン派のドイツの作曲家。ピアノ教師としても活躍し、多くの初歩者向けのピアノ作品を残しています。目立った作曲家ではありませんが、愛らしい作品ばかりで、私の好きな作曲家のひとりです。

 この「小さなロマンス」は子どもの頃、ひと聴き惚れした曲。この曲をやる前にレッスンをやめてしまったので、子どもながら独学で練習しました。その時、この曲で装飾符(前打音)と初対面。その頃を懐かしんで弾いてみた。今でも大好きな作品です。

・ver.1 2007年5月録音


・ver.2 2007年5月。ベーゼンドルファーのフルコンサートグランドピアノ使用。


グルリットを「子ども向け」・「初歩者向け」の作品にしておくのはもったいないと思うんだ。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | グルリット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月12日

ブルクミュラー25の練習曲 16:小さな嘆き(甘い嘆き)

ブルグミュラー(F.Burgmüller):「25の練習曲」op.100 より
第16曲「小さな嘆き(甘い嘆き)」 op.100-16


 短調作品好きによる「一人で勝手にブルグミュラー短調キャンペーン」第3弾。ため息をつくようなもの哀しい曲調が非常に気に入っている作品です。

・第1回録音。とりあえず練習。2007年3月

 途中演奏が止まります。コケてます。音をしっかり把握したいのでペダル無し。

・第1.5回録音。2007年3月。

練習経過。ペダルも付けた。

・第2回録音。2007年4月録音。

ペダルも付けました。が、後半何度も滑っています。特に最後の小節。指が回っていない。テンポも速くなってしまっている。

・第3回録音。2007年5月録音。

ベーゼンドルファーのフルコンサートグランドピアノを使用。ベーゼンドルファーのコロコロと転がる高音の響きは、演奏していて気持ちよかったです。今までで一番「弾けた!」と手ごたえを感じた演奏です。(自画自賛w)

 ちなみに、この「小さな嘆き(甘い嘆き)」は本当に"小さな"嘆きを表現した作品なのか考えてみた。
「小さな嘆き」の嘆きは本当に小さいのか(メインブログの記事です)
 本当は深いかなしみで最初は抑えているけれども、後半、抑えきれず氾濫しそうになる。でも、またグッと我慢している。そんな"嘆き"だと読みました。そう考えると、「甘い嘆き」という訳の方が合っているかもしれない。静かな、内省的なところが「甘い」という表現に合っている。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブルクミュラー25の練習曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

ペツォールト (伝 J.S.バッハ):メヌエット ト短調 BWV Anh.II/115

ペツォールト(C.Petzold):
J.S.バッハ(J.S.Bach)「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小品集」第2巻より
「メヌエット」ト短調 BWV Anh.II/115


 ト長調のメヌエットに続き、ト短調のメヌエット。この作品も、クリスティアン・ペツォールトによる作品です。ト長調のメヌエットと対になっている曲です。小さな曲の中に、深い悲しみが詰まっています。どちらかと言うとこっちの方が好み。でも、ト長調メヌエットよりも指の動きは複雑に感じました。

・2007年3月録音。

 装飾符がなんか変…。左手ももっと軽くしたい。

 今回もキーボードを使ってハープシコード(チェンバロ)風の音色で演奏してみた。

 やっぱり装飾符が変…。


 私の持っている楽譜には、ト長調のメヌエット→ト短調のメヌエット→ト長調のメヌエットに戻る、という順序で演奏すると書いてあった。ので、第2回録音ということで、その順番で弾いてみた。
・2007年3月録音

 まだ装飾符に苦戦。メヌエットは踊りの曲だが、私は弾いている指が踊っていると感じた。人間も踊るけど、旋律も踊り、演奏する指も踊る。
posted by 遼(halca-kaukana) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | バロック音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。